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面接官の「3秒ルール」は本当か? を「PR動画で採用する」視点から検証する

面接の3秒ルールは本当か?
自己PR動画

「面接は3秒でほぼ結果が決まる」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? 3秒ルールが本当なら就活生なら第一印象が良くなるように対策をしなければいけません。一方で、面接官も3秒で合否を判断できる人を見る目がないと務まらないのではないでしょうか。

3秒ルールという言葉だけが一人歩きをしていて、Googleで「3秒ルール 就活」と検索すると、「第一印象がとにかく大事だ!」という結論の記事がたくさん出てきます。確かに第一印象が良い方が面接に有利そうではあります。しかし、

・本当に3秒ルールって正しいの?

と、内心、疑問に思っている学生や面接官も多いのではないでしょうか。実は、私自身もタイの大学に勤務している時に面接を担当したことがあります。でも、3秒で合否を決めた覚えはありません。
一方で、第一印象はやはり大事だなとも思います。

そこで、本記事では就活生も面接官も気になる「3秒ルール」は本当なのか? を考えてみます。

「3秒ルール」の元ネタは2012年発売の就活本

「3秒ルール」の元ネタは2012年に発売された『就職は3秒で決まる。』という本です。面接は3秒で決まるという著者の主張を読むなら、この本が参考になります。

https://shufunotomo.hondana.jp/book/b144760.html
(主婦の友)

本の帯には、裏『就活』本と記されておりセンセーショナルなタイトルで世に出て、多くの後発メディアや就活生、面接官に影響を与えています。

面接官は3秒ルールをもっているという主張

『就職は3秒で決まる。』の中では簡単にまとめると、

・3秒の第一印象で面接官はほぼ就活生の合否を決めている
・残りの時間は第一印象が正しかったかどうかを確認しているに過ぎない

という主張がされています。

また面接以前の段階で偏差値の高い国立大学や有名私立大学の学生は就活エリートで3秒でほぼ採用されるという主張もされています。
『就職は3秒で決まる。』は「よい大学の卒業生と第一印象が良い人が面接に強い」という就職活動の世界の暗黙の事実を書籍化したことで話題になったのです。

著者の主観が多いのでは?というレビューもある

『就職は3秒で決まる。』の主張は話題になった反面、著者の主観が前面に出すぎているのではないかというレビューもあります。主張が正しいかどうかは置いておいて、就活本でエビデンス重視の学術論文でないことだけは確かです。著者個人の経験則や考えをまとめた本なので賛否両論あるのは当然のこと。

しかしこの本だけでは「3秒ルール」は100%正しいという根拠としては不十分です。

「3秒ルール」は本当なの?

3秒ルールが正しいことを裏づけることができそうな心理学についても言及します。初対面が印象を大きく左右するという主張でよく引き合いに出される二つの理論

・初頭効果
・メラビアンの法則

をご紹介します。

心理学の初頭効果は3秒ルールの根拠になる

ポーランド出身の心理学者ソロモン・アッシュ氏が提唱した初頭効果をご存知でしょうか。アッシュの実験では次のようなものです。

A:明るい、勤勉、批判的、頑固、嫉妬深い、衝動的
B:嫉妬深い、衝動的、頑固、明るい、勤勉、批判的

AもBも同じ人のパーソナリティを並び換えただけです。しかし、Aの順番でみた人には明るくて勤勉というイメージが強く残り、Bの順番で見た人は嫉妬深くて衝動的というイメージが強く
残るという内容です。つまり最初の印象で後の情報の解釈が歪められてしまうという実験結果が出ています。

3秒という数字は置いておいて人間は最初に得た情報が後から得る情報が歪められてしまうのは確かなようです。

誤解されるメラビアンの法則は3秒ルールの根拠にならない

メラビアンの法則は就職活動の世界では「見た目が重要」、「話す内容よりも話し方が大切」という主張でよく引き合いに出されます。確かにメラビアンの法則では、話す内容が7%、口調や話の早さなど聴覚情報が38%、視覚情報が55%の影響力があるとされています。

しかし、

「感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受け止め方」についての話で、コミュニケーション全般に、この法則が適用されるわけではありません。メラビアンの法則の主張は視覚、聴覚、内容を全て揃えないと情報が正しく伝わらないということです。

例えば、謝っているのに顔がニヤついていたり、腕を組んでいたりでは謝っている誠意が伝わりませんよね。しかしメラビアンの法則を引き合いに「人は見た目が9割」というのは極論です。

メラビアンの法則は「面接でも、話す内容と態度や身だしなみを揃えることが大事」という裏づけにはなります。しかし第一印象が重要という3秒ルールの根拠にはなりません。

「3秒ルール」が俗説として広まるのはやはり第一印象が重要だから

3秒ルール自体がもともと就活本の著者の主張の一つに過ぎませんから、なかなか科学的に100%本当と言い切るのは難しそうです。しかし3秒ルールが俗説ながら、ここまで広く就職活動の世界で広まっているのは、第一印象が就職活動で大切だと経験則で感じている学生や面接官、社会人が多いからではないでしょうか。

実際のビジネスも限られた時間で決まる

人間性をたったの3秒で判断しないでほしい!

こんな意見もあるかもしれません。しかし現実のビジネスや仕事では限られた時間で結果を出さなければいけません。

例えば、

接客業ならば、第一印象は悪いけど長くつきあうとよい人だと分かる・・・では通用しません。
営業職にエレベーターピッチという15秒〜30秒で完結に話をまとめるトーク術を研修に課してる企業もあります。

限られた時間で、

・好印象な立ち振る舞いを見せること
・伝えたいことをはっきり伝える能力

は、面接だけでなく仕事の現場でも良く求められます。3秒で人間性が分かるというのは言い過ぎかもしれません。しかし最初の3秒が実際の仕事の流れが大きく左右することもあるのです。

自己PR動画でも短い時間で魅力を伝えられるかが大事

面接官の3秒ルールが本当かどうかは分かりません。3秒で人間性が分かるというのは言い過ぎという意見も間違いではないでしょう。しかし面接に通過するのはゴールではなく、むしろ社会人としてスタートラインに立つことです。実際の仕事では限られた時間で良い印象をもってもらったり話を伝えなければいけないことも多いはずです。

近年、自己PR動画が就職活動で流行っています。短い時間の自己PR動画だけで合否を判定するなんてと思う就活生もいるかもしれません。しかし自己PR動画の限られた時間の中で自分の良さを面接官に分かってもらえるようにすることは大切です。

3秒で人間性が本当に理解できるかどうかは分かりません。しかし短い時間で良さを面接官に届ける力は必要なのではないでしょうか。

まとめ

3秒ルールの元ネタは2012年に発売された就活本で著者の個人的な主観をもとにした主張です。
科学的な根拠が3秒ルールにある訳ではありません。しかし第一印象が後の情報を歪めてしまう
のは確かで、実際の仕事では短い期間で人と成りや伝えるべきことを伝える力が必要とされること
も多いのではないでしょうか。

3秒ルールは全ての面接官に共通する不変の法則とまではいえませんが、短い時間で面接官に魅力を届ける努力は就活時も社会人になっても無駄にはなりません。

田守 正彦

Webライター 石川県金沢市出身。明治大学法学部卒。タイの国立大学講師を経てフリーランスのライターに転身。タイ人学生の日系企業就職支援、留学生の就職支援にも...

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