採用動画の構成に迷わないで済む、学生を惹きつける採用動画テンプレート
・採用動画で会社のPRを考えているけど、どんな動画がよいかわからない
・採用動画の作成を制作会社に依頼したいけど、どんな動画を依頼すればよいか悩んでいる
・定番の採用動画の型を知りたい
どんな採用動画を撮ればよいか悩んでいる採用担当者も多いのではないでしょうか? 採用動画の作成を制作会社に依頼するにしても、どのような構成がよいのか悩ましいものです。
会社の良さがしっかり学生に届くテンプレートがあれば自社で採用動画を撮影するときも、制作会社に依頼する際にも便利。今回は、学生にささる採用動画テンプレートについて解説します。さらにコロナウィルスの関係でなかなか取りに行く事もできなくなった事もありリモートで採用動画を作った事例も一緒に解説していけたらと思います。
学生が知りたいことを採用動画にしよう
・重点的に伝えたいことが特に決まっていない
・何を伝えればよいのかわからない
特にこだわりがなければ、学生が会社に応募する際に知りたいことを採用動画で伝えるのがおすすめです。就職活動中の学生が採用動画を通して知りたいことは一体、何なのでしょうか。
実際の仕事内容
学生が一番知りたいのは採用された後、自分がどのような働き方をすることになるのかです。現実とはかけ離れた採用動画やプロモーション動画では、採用された後にどうなるのかがわかりません。まず第一に、仕事内容がわかる動画制作をおすすめします。
社風・風土
学生は、採用される会社がどのような雰囲気かも気になります。例えばカジュアルな雰囲気なのか、フォーマルな雰囲気なのか、どんなオフィスで働くのかなど実際の社風がわかる採用動画が好まれます。写真やテキストだけではわからない社風を臨場感あふれる映像で伝えられるのは採用動画の強みです。
自由な働き方
今回のコロナウィルスの影響を受けてリモートでの働き方が増えました。その影響で週に1,2回の出勤で大丈夫な企業などが注目されつつあります。
実際に募集がなかなか来なかった不動産業界で週に2回以上オフィス勤務(リモートOK)にしただけで募集が倍以上になった企業もあるようです。
インタビュー動画と将来の展望がわかる採用動画がおすすめ
実際の仕事内容と社風を短時間で伝えるなら、インタビュー動画がおすすめです。特に、新入社員や若手社員の仕事に関する考え方や将来への展望について語っている動画が学生にささります。学生が採用された後の自分の姿とインタビューに出ている社員の姿を重ねて視聴できるからです。
学生が知りたい情報を伝えられる採用動画のテンプレート・型をご紹介しましょう。
カジュアルな雰囲気の座談会形式
(中電技術コンサルタント株式会社)
1:導入15秒〜30秒前後
2:座談会(メイン)5分〜10分程度
3:締め
採用動画でよくあるのが新入社員や若手社員の座談会方式です。いくつかのテーマについて、若手の社員が語り合う内容です。学生がこれから一緒に働くことになる先輩社員の人柄や雰囲気、自分のこれからの姿を想像できます。
(Zoom座談会、インタビュー風)
こちらも同じ座談会ですが1〜2分と短尺で要点だけまとめてかつ今の時代に合ったスピード感ある作り方になっていて主にPR目的で使用されています。
リモートでの撮影もできWithコロナ時代の先駆け採用動画になりそうです。
座談会ならば複数の社員を同時に映すことができ、一部の社員に偏らずにさまざまなタイプの社員がいることもアピールできます。
ほかには、
(KDDI)
(ロフト)
ひとりひとりを深堀り順番にインタビュー形式
(タカラトミー)
1:導入15秒〜30秒前後
2:インタビュー(1人から3人程度)3分〜10分程度
3:締め
新入社員や若手社員、1人1人にスポットを当てたインタビュー動画を順番に流していく作り方です。また限られた尺を有効に使うため、単にインタビューに答えている様子だけでなく実際に働いている映像を差しこむ採用動画もあります。
順番にインタビューすることで座談会形式よりも紹介したい社員の考えや働き方を、深く見せることができます。
ほかには、
(タイガー魔法瓶)
(SONY)
ストーリーが伝わるドキュメンタリー形式
(元気グループ)
1:導入15秒〜30秒前後
2:ドキュメンタリーの映像
3:締め
情熱大陸のようなドキュメンタリー番組を視たことがある人も多いのではないでしょうか。ドキュメンタリーとは実際のままを記録した映像のことです。例えば1日の生活の流れをダイジェストでまとめ、仕事をしている様子を映します。インタビューとドキュメンタリーを交えたタイプの 採用動画もあります。働いている社員が生き生きしているところ、苦労しているところなど臨場感、あふれる映像を見せることができます。
ほかには、
(テレビ新潟)
ブランディングに強いプロモーションビデオ形式
(高松建設)
1 伝えたいメッセージを決める
2 メッセージにふさわしいBGMや映像を組み合わせる
3 プロモーションビデオを見るだけで求職者にメッセージが伝わることを確認する
プロモーションビデオ風の採用動画もあります。例えばミュージック・ビデオや映画のPR動画のようなつくりで、会社のブランドイメージやメッセージを伝える動画です。うまくつくれば、見ているだけでひきこまれる採用動画になります。
その反面、プロモーションビデオ風の採用動画は映像作品としては見栄えよく仕上がっても、何を伝えたいのかわかりづらいつくりでは意味がありません。また専門の映像制作会社に依頼しなければ、なかなか見栄えよくつくれず、安っぽい採用動画になってしまいます。単に見栄えが良いだけの採用動画にならないようにしなければいけません。
(森下仁丹)
学生が一番知りたい普段の様子から作る形式
(ZOOOG)
1 リラックスした状態で職場の日常を撮影する
2 伝えたい部分、会社の個性が出ているシーンを中心に編集する
普段の職場の様子をカメラで撮影し、後から編集を簡単に加えるだけの採用動画の制作方法もあります。カメラが回っていると社員の表情がかたくなったり、映像作品としてつくりこみ過ぎてしまい実態とかけ離れた採用動画になったりすることも少なくありません。しかし学生が本当に知りたいのは働く職場の普段の雰囲気や先輩社員の人柄です。ありのままを見せることで、学生も安心して求人に応募できます。
(エムティーアールアイ)
リモートで作成できる採用動画
(会社紹介)
(漫画風の事業紹介)
(社内インタビュー)
1 リモートで撮影もできるのでコロナウィルスの影響を受けない。
2 移動費などのコストも無いので安価で行える。
リモート撮影にはなるのでインタビュー座談会形式にはなってしまいますが比較的動画の尺が短く、若者視点では動画が観やすい構成になっています。
採用動画の制作4ステップ
採用動画を制作する際の大まかな手順は4つのステップに分けられます。動画制作を依頼する際も発注側が代表的なテンプレートを知っていれば、制作会社との話も進めやすくなります。もちろん手作りの採用動画を制作する際もテンプレートがあるとスムーズに制作を進められます。
ステップ1:採用動画の目的・伝えたい人を決める
採用動画で何をしたいのかをまず明確に決めます。例えば
・会社の認知度をあげる
・会社のブランドイメージをアップする
・応募者のミスマッチを防ぐ
・会社が求める人物像を知ってもらう
など動画で伝えたいメッセージを決めることが大切です。目的をしっかり決めないと、何を伝えたいのかよく分からない採用動画になってしまいます。また、どんな人にメッセージを伝えるのか?もしっかり決めておくと採用動画の撮り方でも迷いがなくなります。
ステップ2:採用動画を制作会社の発注する
制作会社を選び依頼します。採用動画の制作費は会社によって幅があり3万円程度で簡単な制作を依頼できるところもあれば、本格的な動画制作をしてもらえる代わりに50万円以上の制作費がかかるところもあります。例えばプロモーションビデオ風のBGMや編集・カメラワークに拘った制作ならば、それなりに制作費がかかります。一方でスマホだけで
簡単に撮影して編集のみを依頼する「普段の職場の様子」から制作する形式なら、費用はあまりかかりません。
今ではコロナウィルスの影響でリモートでの撮影や、企業のありもの素材を使った簡単制作プランなども出てきました。
ステップ3:動画素材を撮影する
動画素材を撮影します。自社で動画素材だけを撮ることもあれば、制作会社に撮影まで丸ごと依頼することもあります。一般的には自社で動画素材を撮影すれば費用を抑えられます。制作会社に依頼する際は予め余裕をもったスケジュールを組んでおきます。撮影する日時や日程の調整を事前にしっかり共有しくとスムーズに撮影が進められます。
実際に撮影していて思うことは、プロが撮ったものよりは自社のメンバーで撮った動画の方が学生受けが良かったりするので融通が聞く制作会社を選ぶ事もよいかもしれませんね。
ステップ4:動画を編集する
撮影した素材にテロップや効果音、BGMをつけたり、不必要なシーンをカットしたりします。動画編集ソフト有名なのは、Adobe社のPremiere Pro や After Effectです。しかし動画編集に慣れていない方が初見で編集するのは簡単ではありません。動画編集に慣れた方が社内にいなければ編集だけを制作会社に外注するとスムーズに採用動画の制作が進みます。
採用動画を制作する際のポイントを確認しよう
どんな採用動画を撮ればよいか悩んでいる採用担当者のみなさん、採用動画の作成を制作会社に依頼する際に気をつけておくポイントを紹介しておきます。参考にしてください。
BGMやテロップも使ってうまく編集しよう
短時間で学生に会社の良さを伝える採用動画を制作するなら動画編集も必要になります。単にインタビューやドキュメンタリー動画を流すだけでなくBGMやテロップで編集した方が、ひきこまれる採用動画を制作できます。特にテロップは有効で、多くの採用動画で大切なメッセージにはテロップが加えられています。
お手本にしたい参考動画をプロに見せてイメージを共有しよう
動画を自社で制作するにしても制作会社に依頼するにしても、お手本になる採用動画を探してみることをおすすめします。完全に一からオリジナルの採用動画を制作するのは時間も手間もかかります。しかし、既に多くの企業や制作会社が採用動画をつくっており、しかもYouTubeなどで閲覧可能なのです。
採用動画は長すぎると離脱される!伝えたいことは絞るべき
採用動画の構成を決める前に、採用動画の目的や重点的に伝えたいことを絞らなければいけません。伝えたいことや思いが強いと沢山の情報やメッセージを盛りこみたくなりますよね。しかし、採用動画は長すぎると最後まで観てもらえません。
例えば、
・採用動画で若手社員の働き方を重点的に伝えたいのか
・会社が取り組んでいる事業内容を重点的に伝えたいのか
・会社の技術力をPRしたいのか
など重点的に伝えたいことを事前に決めてから採用動画の制作に取りかからないと、採用動画の制作で迷走することになりかねません。
原則、学生が知りたい実際に働く社員の様子や社風が分かるインタビュー動画がおすすめです。
しかし、技術力や事業内容を全面に押し出す採用動画も間違いではありません。大切なのは伝えたいことを明確に絞って短い尺でしっかりと伝えることです。
長すぎる動画は最後まで観てもらえない
ドラマや映画と違いWeb上の長すぎる動画は最後まで観てもらえません。特に、企業PRの動画は採用動画に限らず短い尺で制作しなければ、せっかくつくっても最後まで観てもらえないのです。
学生や転職活動をしている人も無限に時間があるわけではありません。短い尺の中で重点的に伝えたいことを絞りましょう。
採用動画は1分〜長くて5分以内
採用動画は基本2分〜長くて10分前後で制作されていますがYoutube動画の影響もあり変化の無い動画はすぐ離脱されてしまいます。
ですので、ものによりますが1分〜5分くらいの短いものがPR目的ならベストです。つまり短い尺の中で多くの学生や転職希望者に会社のよさを届けなければいけません。
採用動画を制作する前に本当に伝えたいことを改めて考えてみる時間をとりましょう。
まとめ
特にこだわりがなければ、採用動画では学生が知りたいことを動画にしましょう。学生が採用動画で知りたいことは実際の仕事内容や社風です。そして、実際の仕事内容や社風を臨場感のある表現で伝えられるのは、
・座談会
・インタビュー
・ドキュメンタリー
・プロモーションビデオ
・普段の職場のありのままを切りとる
この5つです。
こ実際に若手社員が出演する採用動画で仕事内容と社風を伝えることで文章や写真では伝わらなかった臨場感も伝えられます。