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#1 辻愛沙子が感じたジェンダーギャップ”令和時代のクリエイティブ人材”


「令和時代のクリエイティブ人材」では

辻愛沙子が広告業界で働き始めて感じた社会的な違和感や、それから考えるようになった社会課題。世界から見た社会課題(ソーシャルイシュー)と広告…これからの広告のあり方は社会課題と常に隣り合わせに、クリエイターの仕事は社会の潮流を読み広告に生かしていく事。最先端で社会を動かす広告はどんな思考で世の中に出るのか、ヒットを出し続ける広告クリエイターの考え方を三部構成でお送り致します。

#1 辻愛沙子が感じたジェンダーギャップ
#1では辻さんが広告業界で働き始めて感じた社会に対する違和感と、社会課題に対する広告のあり方、広告クリエイターだから伝えられる文脈。社会にキッカケを与えることができる、思いを伝えることができる仕事だということ。
#2 辻が考えるクリエイティビティとは
#2では辻さんが出会って人生を変えられた広告あり方。世界でスタンダードになっている広告の考え方についてと
日本のクリエイターが考えていかないといけない思考について紹介しています。
#3 令和時代のクリエイター生存戦略
#3では実戦で使える、「企画力」について
広告に興味があるけどクリエイティブさが心配という方に是非聞いて頂きたい
クリエイティブな力がなくても広告業界では活躍ができる話について触れています。

広告業界に行きたい人必見!辻愛沙子さんが考える令和時代のクリエイティブ人材について

辻 愛沙子
株式会社arca CEO / Creative Director

社会派クリエイティブを掲げ、「思想と社会性のある事業作り」と「世界観に拘る作品作り」の二つを軸として広告から商品プロデュースまで領域を問わず手がける越境クリエイター。リアルイベント、商品企画、ブランドプロデュースまで、幅広いジャンルでクリエイティブディレクションを手がける。2019年春、女性のエンパワメントやヘルスケアをテーマとした「Ladyknows」プロジェクトを発足。10月に実施したLadyknows Fes 2019では、500円で受診できるワンコイン婦人科健診を実施し話題に。201910月より報道番組 news zero にて水曜パートナーとしてレギュラー出演し、作り手と発信者の両軸で社会課題へのアプローチに挑戦している。

株式会社arcaのCEOでありクリエイティブディレクター

私は株式会社arcaでCEO、クリエイティブディレクターとして広告の仕事をしています。

arcaは株式会社adotのグループ会社です。
グループ会社には営業に強い会社だったり、デジタルやデザインに強い会社が集まっていて、その中で私たちarcaは広告代理店のベンチャーで特にクリエイティブに強い会社として立ちあがりました。

arcaは3つの軸に企画を作ることが多く「社会課題」「女性」「z世代」です。株式会社arcaの3つの軸

英語で分かりづらいかもしれないですが
今回はarcaの3つの軸、1番上のソーシャルイシュー(社会課題)について話せたらと思っております。
これから働く人や、広告業界で働いている人に知っておいて欲しい、この三部構成になっている話は、令和的な話になっていて広告を作る上でも、その他でも必要になってくる考え方なので是非学んで頂けたらとおもいます。

広告の仕事と辻愛沙子が手掛けた企画

はじめに
私たち広告クリエイターがやっている仕事がわからない人もいると思うので簡単に説明すると

わかりすい例は駅内にある広告テレビCMなどで、その他にも商品を作ったりブランドを立ち上げたりとかその時々の課題に対してベストなものを企業さんと作っている仕事です。

最近は作り手と発信側の両方やっていて、作った企画を元に社会課題への考え方と広告の作り方を軽く紹介いたします。

辻さんが今まで作った企画

↑これは私が作った企画の一部

まずはじめは私が仕事を初めて3ヶ月くらい経ったころのものをご紹介します。

SNS投稿数2万件のお台場ウォーターパーク
『お台場ウォーターパーク』これは私が仕事をやり始めて3ヶ月くらい経ったころにやらせて頂いたもので、
ハウステンボスがお台場に来る!っていう企画でした。

お台場ウォーターパークについて
この企画は私が感じてた思いを形にしたんです。
女の子とか、女性がプールに行く時って水着って気合い入れて選んだり、それまでに体型を絞って、頑張って足痩せたり努力して行くんです。でも、実際プールに行って撮る写真って自撮りばっかりだったりするんです…
なので友達や、一人でも引でちゃんと絵になり、SNSでシェアしたくなるような空間作りをしました。

来てくれた人がSNSで生なリアルな声を上げて、その投稿を見た友達も行くような仕組みを作ったおかげで、1.5ヶ月の運営でSNSで2万件くらのシェアがあり、空間をしっかり作ることでこんな広がりがあるんだなって思った企画でした。

スイーツビィッフェのプロデュース

ヒルトンさんと行った企画 これは舞浜にある、ヒルトンさんのスーツビィッフェをプロデュースしたもので
右下の物が春に行った「ストロベリープレイルーム」で、コンセプトメイキングから、空間デザイン、キービジュアルなど全て手掛けたもので季節ごとに行きたくなるような場所にしたいと思って行いました。

コスチュームを選ぶ感覚でスイーツを
ハロウィンでコンビニ限定スイーツ

これはローソンさんとの企画でハロウィン限定スイーツを出したんです。
ハロウィンの時期のコンビニのスイーツって毎年同じで…毎年カボチャ…

ハロウィンは自分の世界観を表現する場だったりすると思ってて、仮装してまでは楽しみたくないけど…「ちょっといつもと違うことがしたい!!」って人に、コスチュームを選ぶ感覚でスイーツを選んで欲しいっていうコンセプトで行なった企画です。

仕事をしていく中で感じた社会課題

仕事をしていく中で、ある時に違和感を覚え始めました。

ちょこっと私の話をすると、ちょっと恥ずかしいんですけど、私は大学生の頃に株式会社adotでインターンを始めたんです。
それから2週間経った頃に契約社員になって、最初は大学通いながらやっていたんですが仕事があまりにも楽しくて(ちょうど大学での刺激が足りなかった事もあり…)そのまま一個上の先輩たちと一緒に正社員で働く事にしました。

正社員になって、プランナーからはじめたんですが、仕事をしていく中でありがたい事にクリエイティブディレクターとして指名される事も増えました。

年齢とかの関係もあって、若者向けの企画が多くて、今の若い子って何に興味あるの?とかSNS文脈とかで企業さんから相談されることも増えて、それこそナイトプールとか。

辻さんが感じたおもい

そんなところで「もっともっと、より良い社会に貢献する仕事がしたい」と思うようになり仕事をしていました。
でもそれと同時に活動していく中で違和感を覚えるようになり、疑問を持つようになりました。

〇〇なのに ってなんだっけ?

疑問を持ちはじめた理由は、この〇〇なのにです。
私が女子大生なのにクリエイティブディレクターだったり、女子大生なのにこんな仕事をやっているなどの「女子大生なのに…」って部分でたくさん取材を頂くようになってからです。

もちろん嬉しかったし、私のやっている仕事を理解してくれるのはすごく嬉しい反面、その時に「女子大生なのに」ってなんだっけ?って、「女子大生なのに」って全然逆張りになってないというかむしろ女子大生だからわかる文脈があって、女子大生だからできる企画があると思うんです。

なのに若い女の子なのにめっちゃ働いいてて偉いねとか言われることが多くなって、別に私は若い女って意識して生きてたわけじゃないんですけど、珍しいんだって思いましたね。

ただただ私は楽しくてこの仕事をしていただけで、褒め言葉なんですけどモヤってして…

そういったことがあってジェンダーギャップとか社会課題に対して仕事をしながら思うことがあって、勉強するようになりました。

「女子大生なのに」って
そもそも「若い女の子が何も考えてない」って前提で言われているもので
「女性」も「男性」も「年齢」も関係ないんですよね。

そんな思いがある中で行なった企画が「投票済証でタピオカ半額」です。

社会文脈✖️〇〇な広告

「選挙✖️タピオカ」

この企画はちょうど、タピオカが大流行していた時期で、私が「Tapista」ってタピオカ屋を立ち上げからやっていた時のことです。
店の内装とかトイレのドアノブまでしっかり作ったりして、優秀なデザイナーの方とやらせて頂いきました。

tapistaの内装、雰囲気の説明

そんな中「タピオカに並ぶバカ女ども」っていう記事が出たんです。
確かに環境的にいうとタピオカは紙ストローが使えないので少し悪いんですが、並んでる女の子って関係ないんですよね
そういう、こともありこの企画を行いました。

選挙に行ったらタピオカ半額

投票済み、タピオカ半額、辻の企画

 

参議院選挙のタイミングだったので、渋谷の開店したタピスタに投票済証を持っていくと半額になるってことをやりました。
これはコピーとかTwitterに投稿しただけなんですけど、それこそ渋谷のタピオカ屋さんに行列ができて、渋谷のギャルが投票済証をもって「誰に投票した?」とか言いつつ並んでインスタに投票済証と一緒に投稿してくれたりしました。

まだ店舗数は4店舗だったんで、3000人くらいしかこなかったんですけどこの件で思ったのことが、タピオカがヘビーユーザーじゃないけど1つのアクションとして若い子に伝えたいって思ったインフルエンサーの方が来てくれたりして
政治が全然興味なくてもちょっとしたことがキッカケになるってことってめちゃめちゃ大切だと思いました。

改めて社会文脈とその関係ないタピオカですら繋げることができるんだなって思った仕事でした。

社会課題(ソーシャルイシュー)と広告

さっきまでの私が手掛けた広告などの実例と共に説明してきたんですが

私は社会課題(ソーシャルイシュー)の考え方として
「社会課題」とか「社会問題」ってすごい難しいものと思われて発言しちゃいけないとか、なんか触れちゃいけないテーマとか、うかつに触れると叩かれるみたいな流れがすごい来ているんですけどそうじゃないでしょ!って思ってます。

何か社会課題って言うと大きく感じちゃうと思うんですけど、さっきの「女子大生なのに〜」じゃないですけどその日常のモヤモヤの積み重ねが社会課題になっていたりすると思うんですよ。

例えば日本は女性が半分いる国なのに女性の国会議員が日本11%位しかいないんです。
多数決で政治が成り立っている日本で、生理用品とかの税率を決めてるのは男性って普通に考えるとやっぱりおかしくて、それって別に男性が悪い女性が悪いって言うよりは社会の構造に問題があるよねって言う話です。

なんか感情的になっちゃうと男性 対 女性になっちゃったり、何かキャリア系の女性 対 家庭に入った女性みたいなやつとか、どうしても分断されて話が進んじゃうので良くなかったり。まぁもちろん構造としての悪はあったりはすると思うんですけどファクトベースでデータを元にして、数値を元にしてやってみるとを見てみるとその事実の選択肢が見えてくるんじゃないかなって思ってたりしています。

そんな中データなどを見てたりしていてすごいデータがあったんです。

自社プロジェクトのLADYKNOWS

これはLADYKNOWSっていう自社プロジェクトを少しやっているんですがここでそのデータをたくさん
公開しています。

Ladyknowsの説明

先ほどの話でデータを見てたり、集めいている中で、沢山の社会的にこれってどうなの?ってデータがありました。

例えば
無痛分娩を選んでいる各国比較とか。これ日本は結構低かったり…
不妊症については男性が48%も実は関係していたり…

数値で見ると学びがたくさんありました。そんな中このグラフに出会いました。

健康診断を受けていない人の割合
これ何かって言うと「健康診断を受けていない人の割合」なんです。
右が女性なんですけど、20代30代の女性ってやっぱり受けていない人が多いんです。

この数字の背景には、社会構造に理由があったりして、他のデータを見比べていくうちに分かりました。
正規雇用の率が女性の方が低かったんです。健康診断とか、人間ドックって正規雇用されている人たちは、会社で指定したところ受けていたりするんですけど、なかなか非正規雇用の人は行くのが大変だったり。一人当たりの婦人科検診の金額って結構高いんですよ。

私自身の話で言うと、そもそも検診って行きたいものとかでもないし、楽しくないのでお金的な社会構造的な課題っていうのと、タスクっていう感じの心理的な課題っていうのは何とかアイディアで解決できないかなって思いこの企画を行いました。

LADYKNOWS FES 2019

この企画はシンプルで、何かポップなやり方をしたいなって思ってイベント風にしたんです。

Ladyknowsのイベント検診

ワンコインレディースドック

この企画はシンプルで、イベントの構造にしたんです。
LADYKNOWS FESに協賛をつけて、その協賛金から受信料を出すっていうもので、3万円くらいする診断がワンコイン
で受診できるようにしました。

私たちの広告業界だと普通なんですが、医療業界だとこの座組みってなくて他の業界から仕組みをもってくるだけで課題が解決できるんだなって思った企画でした。

最後に
#1では辻さんが手掛けた事例を元に社会課題(ソーシャルイシュー)についての考え方と、広告だから伝えられる社会文脈についてお伝えしたいと思います。

次の「#2令和時代のクリエイティビティとは」ではもっとすごい世界の広告についてです。
世界的にみた社会課題と広告のあり方を海外の事例と共に紹介しつつ広告を作る上で重要な3つのバランスと辻さんが人生を変えられた少女についても必見です。

生田目龍之介(編集部)

新卒1年目のメディア責任者。ライター募集中、TwitterかFacebookでご連絡ください。マッチングの事業内容と会社の雰囲気に惹かれ、学生時代にビデオマ...

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