若者が好む働き方の自由化!!!ワーケーションのメリット・デメリット

ワーケーション制度のある企業で働きたい!でもワーケーションってあんまり聞かないけど、どの企業にもある制度かな?
せっかくの休暇も「明日から山ほど仕事がある…会社行きたくないな…」と思うと、最終日は気分が沈みがちですが、ワーケーションはそんな心配は不要です!
本当にオススメの制度なんです。
そんなメリットが多く感じられるワーケーションですが、実はデメリットもそれなりにあります。この記事を通じて、ワーケーションのメリット・デメリットを改めて理解しましょう。
この記事の内容は、
ワーケーションとは
ワーケーションとは、ワーク(Work)とバケーション(Vacation)を組み合わせた造語で、アメリカではじまったとされる仕事と休暇を両立させる取り組みです。
リゾート地などで休暇を取りながら、リモートワークで業務にあたります。ワーケーション中にどの程度働くかについては、その時々の仕事の状況や自分のポジションにより違いがありますが、「働くことをメインに休暇を取る」というより、「休暇をメインに必要最低限働く」という、あくまでもリフレッシュが大きな目的です。
ワーケーションで働く方法についてはこちらで説明しています。↓
リモートワークとは何が違うの?
ワーケーションとリモートワークの最大の違いは「時間」です。
今回のコロナウィルスによりほとんどの人がリモートワークを体験したと思うのでわかるかもしれませんが
リモートワークは一般的に、業務を自宅やサテライトオフィスで行うものです。場所の自由はありますが、働く時間は企業の規定にそったもので企業の就業時間が9時〜18時と決まっていれば、当然その時間は仕事です。
一方ワーケーションは、提出するべき書類作成や参加すべき会議に参加するなど、必要ある業務をしたらあとは休暇です。1日8時間きっちり拘束とはなりません。
1日に最低限だけ仕事をしたらあとは観光するなり自由ですし、会議などなければ朝早く起きて仕事を終わらせればあとは休みです。
ワーケーションのほとんどが海外で行われることが多く、自分が行きたい国でできたりするのも特徴ですね。
場所に加え、時間的な自由もある程度できるのがワーケーションのイメージです。
JALではワーケーションサポートでハワイに行けるパッケージを企業向けに案内していたりします。
ワーケーションのメリット
でははじめにワーケーションのメリットから説明して行きます。
リフレッシュできる
まずなんと言っても「リフレッシュできる」が大きなメリットです。
「連休だけどどこも混んでるし高いし、近場で過ごそう」
「行きたいところはあるけど、1泊するだけだと疲れの方が溜まりそう」
こんなことを思って、せっかくの休日、天気も良いのに結局どこも行かずじまいなんてことはありませんか?
ワーケーションの期間は企業によって異なりますが、先ほど紹介したものでJALでは、最大5日間のワーケーション取得推進をしているようです。
想像してみてください。もしあなたが世間一般の大型連休を避けた平日5日間、土日と合わせて7日間出社しなくて良いとなったら、行動範囲はグッと広がると思いませんか?国内に留まらず、海外に行くことも十分に検討できる期間です。
好きな場所、落ち着く場所、新たな場所で過ごすことでリフレッシュされ、モチベーション・パフォーマンスアップが期待できますし、家族がいる方にとっては良い家族サービスにもなるでしょう。
ワーケーション精度によって休暇が取りやすい
仕事をしている中でこんなことを思っていませんか?
「仕事が溜まるのが嫌だから、有給休暇を取りたくない。」「もっと自由に働きたい!」
などの悩みは誰もが感じていると思います。有給休暇を取得しない人にはこういった思いを持つ人も多くいるようです。実際、20代男性の約38%は「プライベートで行った先でする仕事が会社から業務として認められれば、もっと休暇が取りやすくなる」と回答しています。
参考)JTB総合研究所「進化し領域を拡大する日本人の国内旅行(2019)」
働き詰めではモチベーション、パフォーマンスの低下は起こりがち。ワーケーションは休みやすい環境構築の一端を担う制度と言えるでしょう。
企業の福利厚生にワーケーションが導入されている企業は渡航費が会社負担だったり、かなりお安く海外に行けるのも1つのメリットですね!
働い方の幅が広がる
筆者はヨーロッパ、オーストラリアなどを転々としながらリモートワークをする、いわゆるワーケーションスタイルで1年間生活したことがありますが、この経験からコロナなど不測の事態に限らず、時間や場所に捉われないで働くことは十分可能だと実感しています。
職種やセキュリティ上の問題などがクリアされていて、そして自己管理ができてることが前提にはなりますが、常に同じ場所(オフィス)に週5日、8時間いなければ成り立たない業務って「ない」と言っても過言ではありません。
ワーケーションを通じていつもの環境から離れることで、新たな景色が見えて、働き方のあり方を個人、企業が再確認するキッカケになるのではないかと思います。
ワーケーションのデメリット
メリットもたくさんありましたが企業で働きながらワーケーションを楽しむのはまだまだ難しそうです。
企業にワーケーションが導入されない理由も一緒に説明して行きます。
福利厚生にワーケーションがない企業の方が圧倒的に多い
メリットが大きいと感じられるワーケーションですが、そもそもの話、残念ながら日本ではまだまだ定着していない制度であるどころか、「ワーケーションって何?」という人の方が多いくらいの状況です。
また、リモートワークも同様ですが、サービス業など職種によっては「ワーケーションとは無縁」です。企業側に制度として普及していっても、ワーケーションが取得できる人とできない人ができてしまうのも、デメリットと言えるでしょう。
また、企業側がワーケーションを推進しても、それを許可するのは各部署、各チームの判断となるので、上司の考え方やチームの状況によっては機能しない制度となってしまうこともあるでしょう。
セキュリティ上の問題で導入できない企業もある
実際の私の友人の話をすると、都内のクレジットカード会社で審査などの業務をしてる人がいますが、リモートワークすらできていません。大手企業ですが、自粛期間中も完全出社していました。
なぜなら、顧客情報の管理が命の業界なので、情報漏洩は死活問題だからです。万が一、パソコンを無くしてしまった、盗まれてしまったなんてことがあれば、会社に与えるダメージが甚大なのは言うまでもありません。
こういった企業は今後ワーケーション制度が一般化しても、なかなか導入が進まないかもしれません。
人によっては仕事と休暇がうまく両立できない
「ワーケーションって仕事なの?休暇なの?仕事と休みはハッキリ分けたい!」
「せっかくの海外旅行にパソコン持って行きたくない!」
と考える人にとっては、ワーケーションは中途半端な制度、常に仕事と鎖で繋がれているような制度だと感じるかもしれません。
ここは個人の感覚によるところなので、なかなか覆すのが難しい問題です。良い制度ではなく、ありがた迷惑と捉える人が多数になってしまうと、定着させるのは難しいでしょう。
まとめ
筆者の個人的な見解を述べさせていただくと、ワーケーションはとても良い制度だと思っています。しかし、会社のセキュリティ面での難しさや、ワーケーションに取り組んでいても、業種や職種によっては適用が難しい場合もあります。
ワーケーションに興味のある方は、企業の制度として整備されることを期待するよりも、フルリモートで働ける企業に勤めて、日常的に働く場所を自分で決めるスタイルを確立した方が良いかもしれません。フリーランスという自由な働き方も視野に入れてみてはいかがでしょうか?