世界を旅しながら働けるワーケーションの魅力。やっぱり最高でした。

突然ですがあなたは、「ワーケーション」という言葉をご存知でしょうか?
日本では言葉自体ご存知ない方も多いですが、自由に生きることを求める人にオススメしたい働き方のひとつです。
新型コロナウィルスによってリモートワークが確立され、自由な働き方をしたい若者が増えました。
この記事では筆者(Ryo)が体験した、世界を旅しながら働くワーケーションの記録をご紹介します。
ワーケーションとは
ワーケーションとは、ワーク(Work)とバケーション(Vacation)を組み合わせた造語で、アメリカではじまったとされる仕事と休暇を両立させる取り組みです。
リゾート地などで休暇を取りながら、リモートワークで業務にあたります。ワーケーション中にどの程度働くかについては、その時々の仕事の状況や自分のポジションにより違いがありますが、「働くことをメインに休暇を取る」というより、「休暇をメインに必要最低限働く」という、あくまでもリフレッシュが大きな目的です。
今回、新型コロナウィルスにより都会にいる事のメリットが見直されました。
もちろんワーケーションはあくまで休暇が前提ですが、リモートワークの様に会社に出勤しない働き方が増え自由な働き方を求める人が増えました。
今後は仕事はしっかりするけど場所は自分が行きたい場所(ワーケーションとリモートワークの中間)での働き方がさらに増えそうです。
現に若者や、経営者層は今まで目を向けられていなかった地方に目が向きワーケーションに似た働き方が常にできる世の中になっていきそうです。
また、JALがワーケーションのパッケージを売り出している影響や観光支援対策で話題の「GO toトラベルキャンペーン」などが行われ旅行しながら働く取り組みが増えそうです。
JALが提供しているハワイでワーケーションができるジャルパック
コロナの影響により観光業界に大打撃が起こりました。 |
海外で働くワーケーション体験談
まずは軽い自己紹介
筆者はWebライターを中心に、コンテンツ企画や構成、校閲などWebまわりのことを一通り担当させてもらいつつ、時に人事をやり、自身のブログを運営したりしてる32歳フリーランスの男です。
今から約5年前、6年ほど勤めた企業を退職し、オーストラリアに2年間留学していました。その時にすきま時間を利用して副業として始めたライターの仕事が、現在フリーランスで働くキッカケとなっています。
フリーランスとして働くキッカケは
オーストラリア生活の後、1年間ヨーロッパに行きその際に現地で働いてみたい!と思っていましたが、働きたい場所に出会えなかったことやヨーロッパを転々としながら生活したいと思っていたことを考え、細々と続けていたライティングの仕事をメインにした方がいいのでは?と思い、そこからフリーでの活動をメインにしました。
ワーケーションの不安や失敗談
当時の僕にとってライターの仕事はあくまで”副業”だったので、稼ぎは月に5〜10万円のレベル。東京と似たような水準の物価の都市で、1年間生活に観光まで十分できる仕事量、収入を確保し続けられるのか?正直不安は大きかったです。家賃だけでも月に5万円以上かかりますからね。
運良く長期的にお付き合いできる仕事が見つかったので、仕事量に困ることはなかったですが、ドイツと日本の時差は8時間(サマータイムは9時間)あるので、日本が朝8時の時にドイツは深夜0時。ミーティングが必要な時は夜更かしして待ってるか、結構な早起きが必要で、仕事を任せてもらえるようになり、生活リズムが安定するまでには少々時間がかかりました。
また、今となっては海外あるあるのひとつだと思っていますが、Wi-Fiがあると言われてた部屋にWi-Fiがなくて(もしくはWi-Fiがすごく弱い)、毎日図書館やカフェで仕事しなければいけなかった時期もありました。外出する理由になって、現地の地理やお店を知れるキッカケになりましたが、運悪く真冬。気温がマイナスの中で毎日外出するのは大変でした。
なんだかんだありながらも仕事はすこぶる順調で、生活に困ることはありませんでした。しかしその一方、家の鍵が壊れて家に入れなくなる、大通りに停めてた自転車の鍵が壊れてワイヤーロックが外れなくなり、ペンチで切ってたら職質される、家のシャワーが壊れる、電子コンロが壊れるなどなど、私生活では数えきれないほどのトラブルに見舞われて、運が良いやら悪いやら、人生いろいろと思いながら過ごしていました。
そんなドイツで始めたフリーランス生活はその後、フランス、スペイン、イタリア、オーストラリアと世界を転々としながら続き、今で1年半ほど経ちました。本当は今年も別の国に行くつもりで予定していましたが、コロナの影響で断念。日本に落ち着いている状態です。
企業の福利厚生として存在するワーケーションは、せいぜい1週間程度の期間、リゾート地など旅先で仕事と休暇を取るものなので、世に言うワーケーションと僕の過ごしたワーケーションには違いがありますが、「旅先で仕事する」という意味で感覚的には同じです。
長々しましたが、ここからワーケーションの魅力について語っていきます!
ワーケーションの魅力
それは大きく以下2つだと感じました。
1、新たな価値観に気が付く
2、時間の大切さに気が付く
もう少し細かくご説明しますね。
新たな価値に気が付く
例えば、あなたは自分が本当に住みたい場所を知っていますか?
今の家に住んでいる理由が、
・生まれてから長く住んでる地元の街に住み慣れてるから住んでる。
・就職のため、同棲のために、ちょうど良い場所に住んでる。
・払える家賃の中で良いと思った場所に住んでる。
という人がほとんどではないでしょうか?
否定するつもりは毛頭ありません。伝えたいことは、こういう普段気にもしていない根本的なところを、強烈に刺激する感覚に出会うことがあるということです。
ワーケーションとは、仕事と休暇の両立。いつもと違う場所に日常を持ち込むことは、同じ場所に行くにもただの旅行とは感覚が違います。
僕の場合、長期の旅だったので特別かもしれませんが、自分が生活したいと思える場所は日本だけではないこと知ったのをはじめ、自分の知らない自分にたくさん出会うことができました。
人とのコミュニケーションの取り方や振る舞い、考え方、文化・習慣などから得られる、気付きや学びが本当に多い。逆にいつもと違う場所で過ごすことによって、普段過ごしている場所の良さ、ありがたさなど、普段の暮らしでは気づかない気づきがたくさんあります。
時間の使い方の変化
時間に対しての価値観が変化しました。
よく「時間が何よりも大切な資源である」と
どんな成功者も口を揃えて言うことですが、この感覚が自然と養われたように感じますし、短時間で仕事をこなす意識も磨かれたように感じます。
ワーケーションは時間を効率よく使うことが一番重要なので養われるのも当然かもしれません。
例えば、ワーケーション中に行きたい観光地やイベントがあったとしたら、やるべき仕事はどうしますか?
少し早起きして提出物をまとめておくなり、会議の時間を調整するなり、なんとかして両立させようと行動しますよね。
人間、興味関心のあることへのエネルギーはすごいもので、絶対になんとかしようパワーで、仕事をサッサと終わらせることができるようになるものです。
この様にワーケーションは仕事もしますが、休暇がメインだったりするので時間管理をしっかり行い「思いっきり楽しむぞ!!」という気持ちが時間の使い方を変化させているのかもしれませんね。
ワーケーションと相性の良い職種を選ぼう
ワーケーションに興味がある方は、ワーケーションできる職種を選ぶことが大切です。現地(オフィスやお店)に行かなければできない仕事でワーケーションはそもそもできないので、パソコンやスマホがあればできる職種をやっていることが前提となります。
僕はたまたまライターをやっていますが、ライター職はワーケーションと非常に相性が良い職種のひとつだと思っています。
なぜならライティングは、パソコンとネット環境があれば仕事できるのはもちろん、ある程度調べを済ませておけば、ネットがなくても仕事が進められるからです。なので僕は、飛行機や電車での移動中に仕事を済ませて、現地ではその日仕事はしないスケジュールを組むこともよくありました。退屈な移動時間がむしろありがたいと思えるのってすごいですよね。
その他、Webデザイナーやプログラミング、動画編集など、最初はオフィスワークでも、スキルと経験に比例してリモートで働ける職種はたくさんあります。
やりたいことや収入面以外、将来的にどのようなライフスタイルを送りたいかを視野に入れて、仕事選びするのも良いと思います。
まとめ
新しい環境は良いことばかりではなく、大変なことや予期せぬトラブルもつきもの。「こんな場所では生活できない!」なんて思うような場所も実際ありましたが、時間が経てばすべて笑い話。
なんでも良くも悪くも経験値になって、無駄になることはひとつもありません。興味がある方はぜひ、ワーケーションがある企業選び、もしくはフルリモートなど、いつでもワーケーションできる働き方選びをされることをオススメします。